変わらない輝きのままで、A9広島公演

2018.6.7(木)
@広島セカンド・クラッチ
「STAIRWAY TO MOON」-月への招待-

結成から10周年のタイミングでバンド名を変えたAlice NineことA9、そして同時期に名前を変えたのが広島セカンド・クラッチ(旧広島ナミキジャンクション)である。かつてはビジュアル系の聖地ともいわれた場所は今、新たな広島の音楽のシーンを築き上げようとしている。そしてA9がこの場所でライブをするのはおよそ10年ぶり...何かの縁を感じずにはいられなかった。

オープニングのSEでメンバーが一人ずつ手拍子で呼び込まれる。
「UNREAL」で始まったA9のライブはジャンプ一つで会場が揺れ動くも、近未来的で、初めてステージを見た時からキラキラとした存在感は14年前から変わっていない。

Vo.将が「さあ広島、最初からぶち上げようか」と言い放ち「閃光」「九龍」と続く。旗を掲げる「GIGA」ではGt.ヒロトのギターリフに観客の拳が上がる。

将のビブラートが心地よい「FIVE JOKER」の見どころは、曲中のギターソロ対決だ。上手のヒロトがカープの応援歌を演奏すると、合わせたように真っ赤な照明が。続く下手の虎は、世間を騒がせた某芸人の使用しているあの楽曲を奏で、後ろからひょこっと顔を出すヒロトに会場は笑いと歓声に包まれる。

「ちょっとだけ珍しい曲をやります、プレゼントです。」と言って広島のファンを沸かせたのが「MIRROR BALL」。アルバムツアーと言えど、新旧のファンを楽しませてくれるセットリストは、次のライブ会場にもついつい足を運びたくなってしまう。

なんといっても今回のツアーで書き残さずにはいられないのがA9のバンドとしての変化である。「F+IX=YOU」が終わると、メンバー全員が楽器を手放し、静かにフォーメーションを作る。そして「CASTLE OF THE NINE」のイントロとともに、メンバーが踊りだす。歌うのはボーカルの将だけではなく、メンバー全員がマイクを手にしているのだ。
ファンを楽しませるため、あらゆるバンドスタイルを探るというA9のダンスに、驚きはありつつも、細部までしっかりと練られたダンスとメンバーの真剣な表情に、自然と笑顔に包まれているファンも多かったのではないだろうか。

その後も客席後方からギターをかき鳴らしながらのヒロト登場や、「Heavenly Tale」の虎のギターソロからNaoのドラムソロ、ヒロトのギターソロとこれでもかと見せ場を作ったA9。時間が過ぎるのを忘れてしまうほど楽しませることに重きを置いたA9を今後も見守り続けたい。

広島愛
★★★★☆
ダンスの本気度
★★★★★
おにいさんずラブ度
★★★★★

結成当初からメンバーチェンジをせずバンドが存続していることが、何よりファンのことを想っていると実感します。MAZDAが好きすぎるあまり『広島』を『MAZDA』と繰り返すヒロトさんに笑顔になってしまいました。次回は時間を作ってマツダミュージアムの見学をお勧めします。

Written by 広島FM 石丸貴子