BLUE ENCOUNT×Fear,and Loathing in Las Vegas最終公演in広島

2016.6.22(水)@HIROSHIMA CAVE-BE
BLUE ENCOUNT×Fear,and Loathing in Las Vegas
【TOUR2016 THANKS~チケットとっとってっていっとったのになんでとっとらんかったとっていっとっと~】

 2016年3月に始まったBLUE ENCOUNTの全国対バンツアー。そうそうたる顔ぶれの対バンアーティストを迎えて行われる今回のツアー、ファイナルの広島公演で登場したのは、現在ラウド・ロックシーンで最も異彩を放っているFear,and Loathing in Las Vegas。
喝采の中ステージに現れ、最初に演奏したのは『Acceleration』。Vo.Soのハイトーンかつ透き通る声と、Vo.&Key.のMinamiのシャウトが見事に重なり合い、序盤からツインボーカルが際立つ。1曲目からすでにメンバー全員の汗が飛び散っていたが、それはオーディエンスも同じで、滴り落ちる汗が会場の熱気が最高潮に達していたことを証明している。休む間もなく代表曲『Thunderclap』『Let Me Hear』とたたみかけ、『Party Boys』では会場全体が踊りだす。BLUE ENCOUNTも同名の曲を持つ『Just Awake』、Gt.Sxunがはじめて手にしたBLUE ENCOUNTのCD『NOISY SLUGGER』に収録されているが、openingからJUST AWAKEへの音量差がトラウマで、いまだに怖くて聴けていないと笑いを誘う。そんなMCからまたLas Vegasの世界に引き戻される『Virtue and Vice』。Minamiの美しいキーボード・メロディから転調を繰り返すこのLas Vegasらしさは彼らの感性の豊かさそのもの。何度ライブを見ても飽きさせない、会場の広さに関わらず全力という言葉の限りのライブパフォーマンスは今回も圧巻だった。

 続いてステージに登場したのは今ツアーのヘッドライナー・BLUE ENCOUNT。「確実に味方しかいない神聖な服」を着て登場したのが今年のカープ開幕戦での国歌斉唱を勤めたVo.田邊駿一である。いつものように田邊の「はじまるよ」の掛け声でスタートするBLUE ENCOUNTのライブ。待っていましたと言わんばかりに盛り上がる会場で演奏されるのは『DESTINATION』『ロストジンクス』とやり慣れた楽曲たち。どの楽曲も背中を押してくれる楽曲ばかりで、ツアー中も「ブルエンの歌に助けられた」とファンから言われたそうだ。ただ、田邊が広島で語ったのは「俺らはそんな器じゃない。俺らの曲はずっと自分たちへの応援歌、自分たちを励ますために書いてきたんです。」という正直な言葉。3ヶ月に及ぶツアーはトラブルも多く、途中、田邊を襲った気管支炎はボーカル生命に関わるということでドクターストップも出ていたという。それでもステージに立ち続け、声を枯らしながら「絶対にステージに立って届けたい」というBLUE ENCOUNTメンバー全員の想いが、誰かを後押しする所以なのかもしれない。常に未来に目を向ける彼らのひたむきな音楽は、メンバーがどう発言しようとも誰かの応援歌になる。

「俺らをずっとずっとステージに立たせてくれてありがとうございます。」の言葉で始まったキラーチューン『もっと光を』。オーディエンスとの大合唱で完成されるこの曲で本編は幕を閉じた。

異色のバンド同士が共演した今日のライブ。2つのバンドが同じ時代に存在し、広島という地で誰かの背中を押す。この日会場にいたファン誰しもが「ステージに立っていてくれてありがとう」と思っているに違いない。

会場の温度
★★★★★
エモ 度
★★★★★
We nee度
★★★★★

国歌斉唱のため開幕戦へと向かう電車の中で『君が代』を40分間聴き続けた田邊さん。隣に座っていたご老人から「若者、若いのにお前は偉いな、しかし日本にはもっと色んな良い曲があるんだよ」と言われたそうです。いえいえ、今年のカープが好調なのも、多くの人の心をすくっているのも”良い曲“を作り続けるこの”若者“のお陰なんですよ、と伝えたいですね。

【Release Information】

Major 5th Single「だいじょうぶ」
初回生産限定盤(CD+DVD)
KSCL-2736~7 ¥1,759+税

Written by 広島FM 石丸貴子