小田和奏のひとりむじーく、故郷広島で。

2017.4.30(日)
@音楽喫茶ヲルガン座
小田和奏
「Nachtmusik発売記念ライブ"ひとりむじーく"」

4月のおわり、晴れ。
原爆ドームを眺めながら音楽喫茶・ヲルガン座まで歩く。
雨神様と呼ばれる雨男のライブの日とは思えないほど、広島の空は晴れていた。

間もなく開演ですと聞こえたすぐ後に照明が落ちる。主役は客席の後方から現れ、ステージに上がる小田和奏。「一緒に、音楽して過ごしていきましょう」と告げると、『Singer in the round』のピアノの音色が響く。"ひとりむじーく"のはじまりだ。

新しいアルバム『Nachtmusik』は、クラシックやフォークなど、小田の好きなものをすべて詰め込んだという。それを何というジャンルに振り分けていいかわからない、だから音楽でいいよね。小田によって音楽と名付けられた曲たちは、軽快なピアノのリズムに手拍子と笑顔が加わっていく。『〇か×か』ではお客さんも一緒に歌い、自然と体も揺れてくる。

そしてこの日はゲスト出演も。
登場したのは去年の秋から小田がサウンドプロデュースを行ってきた森本ケンタだ。広島では言わずと知れた存在だが、そんな彼も自身を和奏チルドレンと名乗る。「和奏さんと出会えていなかったら、音楽をやめていたかもしれない。それくらい影響を受けています。」と小田への愛を語る。
そして2人による作品『Julieta』より2曲が奏でられる。歌わない森本ケンタを初めて見たかもしれない。バイブスが合う、と笑いながら話す2人の心境とは裏腹に、まるで異国の地の音楽を聴いているかのような、未知の体験に衝撃を受ける。

小田の歌は、いろいろな道しるべを教えてくれる。その場にいたお客さんの人生を切り取るかのように寄り添う曲がたくさんある。

僕はあなたの音楽になりたい。ライブ中、何度も小田が言葉にした想いが、ライブが終わった後も、頭の中をぐるぐると駆け巡っている。

ここちよさ度
★★★★★
クロスオーバー度
★★★★★
傘の必要度
★☆☆☆☆

とてもやさしい和奏さんの歌に、こんなつたないライブレポートを残しても良いのかと思いながら書かせていただきました。故郷を大切にする和奏さんの想いがあふれるライブを経験できるのは、広島に住む者としての特権かなと少しうれしく思います。

「Nachtmusik」小田和奏

SPMT-2001 / spiral-motion
¥3,000(tax in.)

01.Singer in the round
02.ウインナワルツ
03.Don’t let me down
04.ターミナル
05.A long way to go…
06.colors of life
07.数十年後のラブソング
08.Mr.Rain
09.○か×か
10.光の方角
11.まぼろしの人
12.ペーパードリップ
13.コーディの苦悩は今日も続く
14.ターニング
15.小さな夜のこと

全作詞・曲 小田和奏

Written by 広島FM 石丸貴子