Plastic Tree広島公演、春の嵐とともに。

2018.4.14(土)
@HIROSHIMA CLUB QUATTRO
Plastic Tree Spring Tour 2018「doorAdore」

前回の"剥製"ツアーからおよそ2年ぶり、その前は5年という期間を開けてのファンを待たせる形となったPlastic Tree広島公演。昨年デビュー20周年を迎えたPlastic Treeがフルアルバム『doorAdore』を引っ提げての全国ツアーである。
雨にまつわる楽曲も多いPlastic Tree広島ライブは、久しぶりの大雨にもかかわらず多くのファンが詰めかけた。

会場のステージ壁面に映し出された扉が開くと、そこには"doorAdore"の文字が浮かび上がる。そして真っ黒な衣装に身を包んだVo.有村竜太朗が現すと、アルバム同様『遠国』の哀愁漂うイントロで一気にPlastic Treeの世界へと誘う。
続く『恋は灰色』ではアッパーチューンなサウンドにGt.ナカヤマアキラのギターリフが光り、自然と観客の手も上がる。
Ba.長谷川正と有村が向かい合いかき鳴らす『エクジスタンシアリスム』では観客の体も動く。アキラのギターブレイクに真っ赤な照明が合わさり、ライブならではのグルーヴィーな衝動が体に伝わってくる。
デジタルロックにペンライトが輝く『念力』、ハードコアな『scenario』は拡声器を使い、ライブは終盤へと向かう。
今回のライブで最も印象的だったのはアルバムリミックスされた『雨中遊泳』。静かな雨音に、そっと有村が傘をさす。少年のように傘をまわし歌い上げた有村は、傘を閉じゆっくりとお辞儀をした。この日、広島にたっぷりと雨を降らせたPlastic Treeはその雨とともに次のツアーの地へと旅立った。

20周年という1つの節目を迎え、アルバムやツアーを通してますます進化し続けるPlastic Tree。ロックバンドとして完成された、"Plastic Tree"という音楽ジャンルが、今後どのような形で私たちをワクワクさせてくれるのか、(次はいつ広島に来てくれるのか)心待ちにしたい。

前回の広島公演よりも有村さんのテンションが高く、広島弁を話す姿にほかのライブでは見られない悲鳴のような歓声が上がったのが印象的でした。ただ、宮島の鳥居は満潮時に沈むことはありませんので、イベンターの袴田さん、早くメンバーを宮島へ連れて行ってくださいね…笑

Written by 広島FM 石丸貴子