おかえり、東京カランコロン! 『久々の全国ツアーですけど、再起ん動?』広島公演

2017年11月12日(日)@Cave-Be 
東京カランコロン全国ツアー『久々の全国ツアーですけど、再起ん動?』

東京カランコロンは今年、『東京再起動』をテーマに活動してきた。
マネージメント事務所やレコードレーベルの移籍という大きな壁を乗り越えた結果、
いちろー(Gt&Vo)とせんせい(Key&Vo)によるハーモニーはさらに磨かれ、
メンバーそれぞれの音楽への情熱が、最新アルバム『東京カランコロン01』へ存分に注ぎ込まれた。

 

約1年9か月ぶりのリリースとなったこのアルバムの全国ツアー『久々の全国ツアーですけど、再起ん動?』。
広島公演は、昨年3月以来待望のワンマン。
おなじみの出囃子SEにのってステージに登場するなり、
いちろーは前方にいる観客にハイタッチの嵐でもみくちゃにされる大歓迎モード!

 

1曲目は、いちろー(Gt&Vo)とせんせい(Key&Vo)による弾き語りでのサビからはじまる
ライブアレンジの『恋のマシンガン』。この1フレーズから観客は、新生東京カランコロンの面々に"くぎづけ"。
せんせいがおっとりした関西弁で「今日は何曜日ですか?今日は日曜日、最高の夜です。毎日がみんなにとって最高になりますように、思いを込めて作った曲です。」
と語りかけ歌い出した横ノリのグルーヴ感を持つ『AWESOME FRIDAYS』。会場中をあたたかく包み込むせんせいの歌ごころに触れ、早速目頭が熱くなる。

 


特筆すべき新発見は、『ハッピーエンディング』終盤でのメンバーのルーツ、オルタナティブなギターロックを感じさせる演奏。
せんせいの合図でバンドの演奏の音が大きくなったり小さくなったり...それに合わせて観客の手拍子も大きくなったり小さくなったり...
ライブでしか味わえないハッピーな一体感。東京カランコロンのライブでの新たな景色だった。

 


「こんなはずじゃなかったのにどうしよう?これは自分が本当に目指している姿だったっけ?と悩むことが多かった...
1年9か月かかったけれど、この答えが見つかりました。
みなさんにとっての、新しい一歩を踏み出す力になる1曲になれたら!」
熱のこもったいちろーのMCを受けて演奏されたのは、今春リリースされた『トーキョーダイブ』。
いちろーとせんせいのハーモニーからはじまる疾走感あふれるキラーチューン!
佐藤全部(Ba)とかみむー氏(Dr)によるリズム隊の躍動するビート、
おいたん(Gt)のギターもここぞとばかりに鳴きまくる!
特にメンバーが煽らずとも自然と発生した手拍子が、楽曲とシンクロする。
「オ・オ・オ・オー!」と響き渡るシンガロング!
新しい彼らの出発を祝う多幸感が会場中に満ち溢れた。
すかさず演奏された『どういたしまして』に、思わず大粒の涙がこぼれた。


胸がいっぱいの「ありがとう!」でも、悔しくてたまらない「バカヤロー!」でもなく、
前に進むために一歩引いての「どういたしまして」という言葉の選び方こそ、まさに東京カランコロンの独自性。
みんなで叫んだ「どういたしまして!」の余韻に、この歌の大きなパワーを感じた。

 

アンコールでは、佐藤全部とせんせいによるコント風グッズ紹介から、
メンバー各自パート外の楽器に挑戦するけれど「ちっともうまくならない...」と嘆きつつの
『中華そば』披露まで、シュールな東京カランコロンのお遊びコーナーもたっぷりと。
(さっきの涙、返してくれ!笑)
「『中華そば』の後、やりにくいな...」といちろーが苦笑いしながら、
自信作の新曲『ギブミー』や人気曲『指でキスしよう』など、胸がきゅんとする情緒的なカランコロンの魅力を最大限に発揮した"聴かせる曲"で、待望の広島ライブは終演した。

 

歌いたい歌、鳴らしたい音、そして何よりいちろーとせんせいによる無敵のハーモニー。
自分たちの強みを再認識し、メンバー全員でこれからも前に進むことを選んだ東京カランコロン。
今後の活動を広島から見守りつつ、広島ライブの際には「おかえり!」と彼らの音楽を迎え入れる仲間が、一人でも多く増えることを願うばかりだ。

仲良し度
★★★★★
シンクロ度
★★★★★
ROCK魂度
★★★★☆

良質なPOP MUSICの根底にあるROCK魂に共鳴し、メンバーとは会う度いつも熱い音楽談義を繰り広げてしまう。家族みたいな距離感で、活動を見守らせてくれる稀有なアーティスト。同時に、次に会うときはもっと成長した自分で!と刺激をくれるのも彼らの音楽や活動だ。今回は久々の広島ライブとなったが、次回はもう少し早いタイミングでの彼らとの再会を願っている。その際は、これを読んでくださったあなたも一緒だと嬉しい。

Written by 広島FM『Rock It Out!』DJ 濱野 歩