映画『インセプション』を頭をフル回転させて観たという、

廣文館　本部の清水さんが今日紹介してくれたのは、

湊　かなえの『夜行観覧車』です

「告白」が本屋大賞を受賞し、映画化もされ大ヒットした、

広島出身の作家、湊かなえさんの最新作

誰もがうらやむような円満な家庭に見えた高橋家で事件が起こり、

その真相が残された子供たちや、向かいに住む遠藤家、小島家の視点が

重なっていき、だんだん明らかになっていきます

清水さんは、同じことでも、違った人から見ると、違う感情をめばえさせる場面が

何度も出てきたり、なにげない言葉が人を傷つけていることに、視点を変えると

みえてくるところが印象に残ったそうです

人間描写がとにかくすごい。

それぞれの家庭が、それぞれの問題を抱えていて、崩壊しかけてドロドロに

なりながらも家族であり続け、前に進んでいきます。

読み進めていくと感じることも多い作品だと思います

人間のマイナスな面、ダークな面が日常にちりばめられているところ、また、

会話でつづいたりして読みやすいので、怖いものみたさで読みはじめるとどんどん

続きが気になり一気に読んでしまい、物語に引き込まれてしまいます

面白い小説をお探しの方、ぜひチェックしてみてください☆