廣文館　新幹線店の藤上さんが今日紹介してくれたのは、

吉田修一の『初恋温泉』です

著者の吉田修一さんは、「悪人」の映画化でご存じの方も多いはず。

芥川賞をはじめ、数々の賞を受賞している、まさに実力のある作家さん。

この本は、全て実在する温泉宿が舞台となった、５話の短い話が収録

されている恋愛小説集です。

妻を幸せにするために努力してきたはずなのに、

妻に「別れたい」と言われた夫。

お互いに夫や妻がいながら、不倫関係を続けるカップル。

親に内緒で、初めて温泉宿に泊まりに来た高校生カップルなど、

男女の間に様々な事情や問題を抱えた人たちが、温泉宿にやってきます

どの話も明確な結論はなく、「この後２人はどうなるんだろう？」 というところの

絶妙なタイミングで話が終わります。

後の展開を想像させ、ストーリーの余韻を残してくれるのも、この小説の魅力☆

読めば温泉に行きたくなるかも？？