オススメBOOK☆きことわ

廣文館 本部の山中さんが今日紹介してくれたのは、
朝吹真理子『きことわ』
この本は、今年1月に発表された芥川賞を受賞した作品です。
著者の朝吹真理子さんは、まだ27歳と若い作家さんなのですが、
芥川賞の前に昨年「ドゥマゴ文学賞」を受賞し過去20回の中で
最年少受賞として注目を集めました。
この本のストーリーは、子供の頃、葉山の別荘で共に夏を過ごした
貴子と永遠子が25年振りに再会する。
簡単に言えばそれだけのストーリーなんですが、夢の世界と現実の世界、
過去の記憶と現在が絡まりあって溶け合って、とても不思議な感覚になります。
読んでいるうちに自分も永遠子たちと一緒に過去の記憶や夢の中にフラッシュ
バックしてしまいます。
ジェットコースターのようなストーリー展開や、最後の大どんでん返しのような
ものがなくても、最後まで飽きることなく読める作品です。
高校くらいの国語の教科書に載っても決しておかしくない、
とても豊富な語彙と美しい文章で書かれた小説です。
ケンシさんは、ひらがなと漢字の使い方がウマイ!と絶賛していました
山中さんも大好きな一冊です☆
ぜひ、朝吹真理子さんが書くこの不思議な時空間の世界を、
この小説で体感してみて下さい!