オススメBOOK☆この空の下で

廣文館 新幹線店の藤上さんが今日紹介してくれたのは、
井上雅博 『この空の下で』
もうすぐ8月6日。
この本は、広島市西区草津を舞台に、原爆投下前後の広島を舞台に描いた小説。
戦争について、原爆について改めて考えることができる一冊です。
朝日小学生新聞に連載されており、漢字にはすべてふりがながふってあって、
文字も大きくて読みやすいです。対象年齢も小学高学年以上なので、夏休みの
読書感想文の題材としても、ピッタリな一冊です。
小学生の高志が戦争や原爆を経験しながらも、家族と一緒に力強く生きていく
姿が描かれています。藤上さんは、電車で読んでいて泣きそうになって何度か
読むのをそこでやめたんだとか。
こんなにも残酷なことはもう二度とあってはならないのだと改めて感じたそうです。
著者の井上さんは、1964年に広島生まれ、現在も広島在住です。
井上さんは戦後生まれの方ですが、とてもリアルに描かれています。
悲しみや怒りは決して消えることはありませんが、そこから立ち上がって
少しずつでも進んでいこうという希望が見える作品です。
大人にも読んでほしい、そして子どもに教えてほしい、そんな一冊です。