オススメBOOK☆犯罪

廣文館 広島駅ビル店の江藤さんが今日紹介してくれたのは、
フェルディナント・フォン・シーラッハ 『犯罪』
この本は、ドイツの作家であり 弁護士でもある著者が書いた短編集。
ドイツでベストセラーとなり、数々の文学賞を受賞し、現在32か国で
翻訳されている一冊です。
この本は発売になって一部書店員さんの間で話題になった本なんだとか。
周りの人が絶賛していてすすめられたので、江藤さんも我慢できなくなって
読み始めたんだそうです。
この1冊の中には、それぞれ違う11の犯罪が書かれていて、
著者は実際にベルリンで刑事事件を担当する弁護士として活躍されていて
自分が実際に関わった事件をもとに書いています。
人間ってなんなんだろう、と深く考えさせるものもあれば、 ただただ暗く重い
読後感のものや、ミステリー仕立てでスカっとするもの、ユーモアを交えた
ものなど、とにかく読者を飽きさせない一冊!
そして、この本にはある仕掛けがそっと施されていて、11の短編すべてに
あるものが登場します。本の最後にフランス語である言葉が書かれています。
なぜ、ドイツ人の著者がその言葉をフランス語で書いているのか?
読み終わった後その意味を考えながら、もう一度パラパラと読みたくなります。
読み直すとまた新しい側面が見えてくるし、仕掛けの意味を考えはじめると
深みにハマる、そんな一冊です!