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2015年7月24日
7月24日 バレエ論評 天満ふさこさん

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7月24日、この日は小説家「芥川龍之介」の命日。ゲストでお迎えした天満ふさこさんは、その芥川龍之介の次男多加志の人生を綴った『「星座」になった人~芥川龍之介次男・多加志の青春』の著者です。
3人の息子のうち俳優の長男、作曲家の三男は名高いものの、次男のことはほとんどの人が知りません。天満さんはその知らない多加志のことを「知りたい・・・」その思いに誠実に、長い時間をかけ多くのことを調べ続けられました。22歳でビルマ(現在のミャンマー)で戦死した事実しか残っていなかったところから、まさに蜘蛛の糸を手繰り寄せるかのように多加志の生きた証をひとつひとつ集められました。
3人の兄弟の中でも父親譲りの文学的才能を持ち、父親を彷彿とさせるたたずまい、天満さんが藤沢市文書館で見つけられた多加志の写真はハッとするほど美しい光を放っていたと言われます。
当時、多加志が学生仲間と書いた同人誌「星座」を何とか探し出そうとするものの、芥川家にも東京にも何の伝手もなく、その上東京は何度も空襲に見舞われ、多くが灰になっているため有無も分からない状態でした。
しかし天満さんの想いが伝わったのです。多加志の同級生への取材の実現、兄を知る故岸田今日子さんとの出会いなど、多くの人に助けられ同人誌「星座」のほとんどを見つけることが出来ました。まさに奇跡と言われます。
天満さんによって多加志の存在が世に知られたことに不思議な縁を感じると共に、天満さんは多加志に選ばれた人だったのかもしれません。
素晴らしい人格と才能を持ちながら、「戦争」によってその力を花開かすことのできなかった多加志。
「戦後70年を迎える今、ひとりの人間の人生を通じて戦争と平和の意味をあらためて考えてほしい」とも話してくださいました。
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『「星座」になった人 芥川龍之介次男多加志の青春』(新潮社より出版)