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2015年8月 7日
8月7日 日本詩人クラブ会員 上田由美子さん

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昨日被爆70年目を迎えたヒロシマ。今日のゲストは詩人として活動される中で、被爆者の一人として反戦詩・原爆詩を綴り、詩を通じて平和運動を行われている上田由美子さんです。
番組では、どんな思いで原爆詩を書かれているかの問いに対して一編の詩を朗読することで伝えてくださいました。
その詩とは詩集「八月の夕凪」におさめられている「ヒロシマを詩う理由」。
被爆者の無念な思いを胸に、どんなに辛い過去であっても伝え続けることが自分の生きている証、原爆詩を綴る決意が込められています。ひとつひとつ言葉、上田さんの声はまるで魂の叫びのようにも聞こえました。
八月の夕凪.jpg
20年近く絵を描いていたという上田さんは、詩集「八月の夕凪」の表紙も自作で、広島市に流れる6本の川、被爆者の顔が描かれています。
絵筆をペンに持ちかえたきっかけは、原爆慰霊碑に書かれているある詩との出会いでした。自身の立ち位置を変化させるほど強烈に上田さんの心を揺さぶり、以来原爆で亡くなった人々の鎮魂の祈りとしての詩を作り、反戦活動に入られたそうです。
「余白の美」と言われる詩は言葉の後ろにかくれている思いを読むもの。詩はまさに舞踏で美しくないといけないもの、そして言葉を熟成発酵させ言葉に命を吹き込むものだと上田さんは話してくださいました。
心の中の怒りを鎮めて、心の中の叫びを熟成発酵させ生まれた言葉が綴られている上田さんの原爆詩。
「世界中のすべての人が平和を願っています。それなのに何故戦争が地球からなくならないのか。これは人類永遠のテーマです。諦めることなく絶望することなく平和を求めて、光の方向へ進むことしかもう残されていません。光とは夢であり希望であり祈りです。」世界中の皆が光へ向かって歩んでいけるよう、これからも詩を通じて、世界平和を願い続けます。

詩集「八月の夕凪」他上田由美子さんの著書はネットより購入可能です