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2022年10月14日
10月14日〈平山郁夫美術館学芸員〉鄭 西吟(てい せいぎん)さん

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尾道市瀬戸田町にある「平山郁夫美術館」で、初めての海外出身の学芸員となった鄭(てい)さんが今回のゲストです。鄭さんは、中国の大学を卒業後、広島大学の大学院に留学。在学中、平山郁夫美術館へ2度にわたってインターンシップでかかわったことがきっかけとなり、今年から正式に学芸員となられました。平山郁夫さんといえば、瀬戸田町生まれの日本画家です。シルクロードを旅して砂漠や遺跡を描いた作品を多く残されています。鄭さんが平山郁夫さんの作品と出会ったのは、留学前。敦煌で初めて作品を見てとても感銘を受け、平山郁夫美術館でインターンとして働くことになった時は、とても縁を感じたのだそうです。今年は、日本と中国の国交正常化からちょうど50年。それを記念して、鄭さんは「平山郁夫の世界に触れ、日中友好を願う」絵画コンクールを企画しました。日本と中国の大学生に、自分の国の世界遺産を描いてもらうコンクールです。作品は、平山郁夫美術館のロビーで展示されます。鄭さんが日本語を学び始めたときは、ちょうど日本と中国の関係に緊張が走っていたころで「日本語を勉強してどうするの?」など、周囲から言われたこともあったそうです。現在も日中関係の話題がニュースにのぼることもありますが、鄭さんは「平山郁夫先生のように、日本と中国のいいところを発信し続けたい」と思いを語ってくださいました。これから日本語を学ぼうとしている中国の学生たちにも勇気を与える存在として、これからも日本と中国の架け橋となって活躍してほしいです。

平山郁夫美術館 | 尾道市瀬戸田町、日本画家 平山郁夫の生地に建つ美術館 (hirayama-museum.or.jp)