家庭環境に恵まれない青少年達に食事の提供を行うとともに、学習支援や依存症の相談などを受け、居場所づくりに努めて40年。子ども達やその親からは「ばっちゃん」と慕われています。
はじまりは保護司として担当していた子どもが「ご飯をいっぱい食べているとシンナーがまずい、やめられるかも・・・」と言ったことから食事の提供をはじめたことからでした。以来様々な環境下にある子ども達へ、食事や居場所をつくりながら、お腹を満たし、心に寄り添い再非行防止や再犯防止に尽くしています。
中本さんの元にやってくる子ども達の生活環境は、親や保護者が何日も不在だったり、暴力等により家庭に居場所がないなど、想像以上に複雑かつ厳しく、どれだけ手を差し伸べても思うようにならない状況です。
それでも変わらず食事を作り、子ども達を迎え入れ話を聴き続ける中本さんの活力は、更生した子どもが訪ねて来てくれること。これまで支援した子ども達との繋がりは途切れることなく、いま最も年上の支援者は58歳で孫もいるそうです。
多くの子ども達に慕われる中本さんですが、子ども達との会話の中では「過去のことは聴かないようにしているのだそうです。過去は変えられない、未来に向かって自立して生きていく人生を見つめてほしいと願います。
NPO法人となり6年の「食べて語ろう会」。保護司や更生保護女性会員、地域の方々、調理ボランティアと支援者も増えました。
活動の場も広島市中央公民館、広島市中区基町の「基町の家」と広がり、中本さんがたったひとりで始めた活動が大きく広がってきました。
子ども達を取り巻く問題はとても根深いものかもしれませんが、ほんの少し手を差し伸べることで、ひとりでも多くの子ども達の人生が輝く未来につながることを願っています。
NPO法人食べて語ろう会主催 【令和3年度講演会・シンポジウム】開催
日時:1月29日(土)13:00~16:30
講演: 『子どもの未来を守る』(講師:吉永 みち子氏) (13:20~14:20)
シンポジウム:『コロナ禍での子ども達の悲鳴と苦痛』(14:30~16:20)
会場:広島弁護士会館 3階多目的ホール(広島市中区上八丁堀)
定員:会場120名、オンライン100名
お問い合わせ・お申込み:FAX 082-962-2211 Mail motomachinoie@outlook.jp
NPO法人食べて語ろう会 https://tabetekataroukai.wordpress.com/
1月7日 NPO法人食べて語ろう会 代表 中本 忠子さん
子どもたちに真心のごはんをご提供
1月14日 布花創家 相川 千里さん
布花をたくさんのひとたちの手に
1月21日 広島県商工労働局 働き方改革推進・働く女性応援課長 兼田 みゆきさん
女性が安心して生き生きと働き続けられる社会の実現を目指して
1月28日 広島大学 国際交流 准教授 田北冬子さん
一人ひとり 私たちにできること
美容室や理容室に出向くことが困難な高齢者や障がいを持つ方々へ訪問してサービスを提供する「訪問理美容師」。カット、シャンプー、カラーリング、パーマ、着付け、ネイルとサロン同様すべて行えるそうです。春元さんは、訪問理美容師としての現場での仕事はもちろんのこと、全国の理美容師さんに訪問理美容スキルを指導する講師でもあります。
以前は美容サロンに勤めていた春元さんですが、「美容室へは普段着では行きにくい」「ちょっとおしゃれしていかないといけない感じがして」といったお客様の声を聞くなかで、美容サロンのハードルを下げたいという思いが生まれ、福祉理美容師養成講座を受講、訪問理美容師の道へ進みました。
訪問先では大変なこともあるものの「苦労の数倍感謝をされます」と春元さん。
一期一会、全力で施術を行えることにやりがいを感じています。
高齢者や障害者など自分ひとりでは理美容室へ行けない人達には、送迎などの家族サポートが必要です。「迷惑はかけられない」と行きたい気持ちを抑えたり、度々行かなくていいように必要以上の短髪にしたりなど、思い通りにならないことでも受け入れる高齢者も多い、そんな方々に「歳を重ねたからこそ、可愛く、カッコよくなってほしい」と言われます。訪問理美容は、自宅や施設で待っているだけで家族の送迎も必要なく、普段着やパジャマでも問題ありません。我が家でゆったり、リラックスして施術を受けることができます。
今後は一人でも多くの人に訪問理美容の認知を広げて利用してもらい、訪問理美容師の数ももっと増やしていきたいそうです。
お話を伺いながら、超高齢化社会のいま、訪問理美容が当たり前となる時代はすぐそこまで来ているように感じました。
訪問 美容・理容はーとりんぐ
NPO法人 全日本福祉理美容協会
「笑い文字」とは、白地に黒と朱色の筆ペンで文字と満面の笑顔を組み合わせた筆文字です。見ていると自然と笑みがこぼれ、ほっこり幸せな気持ちになったり、時には勇気が湧いて励まされると大好評です。
小畠さんが笑い文字の講師になったのは、ご両親との関わり方が大きく影響しています。お父様を亡くした際に感じた素直な気持ちで心を通わすことができなったという後悔、そして満面の笑顔の笑い文字なら病気のお母様とのコミュニケーションがうまくとれるのではないかと思ったことからでした。
入院中のお母様は、小畠さんの描いた笑い文字「ありがとう」のカードをいつも嬉しそうに病院の看護師さんへ渡し娘自慢をしながら、笑い文字を通じて温かい会話が弾みました。会えないときも笑い文字によって親子のコミュニケーションは深まっていったそうです。
幼い頃から今にいたるまで様々な苦労を乗り越えてきた小畠さんですが、笑い文字を書いて渡し、教えていくうちに気がつけば随分と生きることが楽になり、多くの人とのご縁に恵まれ、人生の質が変わってきました。
10人習えば10人書ける笑い文字、「字や絵が上手くなくても大丈夫。私が上手く教えます」と心強い言葉。ルールさえ分かれば誰でもサラサラ書けるようになるという笑い文字で、日頃言葉で上手く伝えられない思いを贈ってみませんか。
贈った人も貰った人もきっとにっこ~り笑顔になれるはずです。
【1月オンライン笑い文字初級講座】
3,685円 (受講料2000円+教材費1000円+送料350円+税)
・2022/01/06 13:00〜15:00(申込〆切12/28)
・2022/01/10 21:00〜23:00(申込〆切12/31)ほか
◆お申込み・詳細
(一般社団法人)笑い文字普及協会 上級講師 小畠恵美
https://waraimoji.com/instructors/detail/59/
東広島市西条で雑貨店を営む小見さん。長年専業主婦だったということもあり、店には小見さんの主婦目線で使ってみて便利なもの、ワクワクするものが並んでいます。
店づくりに踏み切ったのは、出身である三次の窯「志和地窯」の器を紹介したいという想いと、ご主人の退職や娘さんの立ち上げサポートといったすべてのタイミングがあったからと言われます。
お店の品は、台所商品や衣類・インテリア小物・アクセサリー・スキンケア商品とジャンルは幅広く、自然素材や昔ながらの手づくりものへのこだわりも感じられます。
自然素材のものはとても落ち着くことができ、使うほどに味わいが得られ、最後はすべて自然の土に返るもので地球環境にもやさしいことが魅力のひとつです。
また手仕事の品は、できる限り1度は職人さんに会いに出かけ直接仕入れることを心がけています。職人さんの人柄、もの作りへの想い、品ものが生まれる背景をお客様へ届けたい。人と人、ものと人を繋ぐ店名の「en」という屋号にもその想いが込められています
どこに居ても簡単に何でも手に入る時代、だからこそ職人さんの想いのこもった品々を大切に使ってほしいと小見さん。ひとつの品をどのように使うか考えることも主婦としての楽しみのひとつです。
これからの寒い時期には中はシルク生地、表はコットンやウールの靴下、手で摘み取ったハーブで作られた入浴剤などがおすすめだとか。酒所西条の情緒あふれる町並みの散策途中に、立ち寄りたいお店ですね。
「暮らしの店en」